2020 年 10 月 20 日

テイクオフ後の上半身と下半身の前後の使い方

コロナ禍で大会が無くなってしまい、下川の大会も来シーズンはちょっと違ったシーズンとなりそうです。

週末に「札幌市荒井山ジャンプ競技場」で大会が行われました。
土曜日の札幌市長杯の表彰式の様子です。
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小学生4年以下の部で優勝した中村山太選手
空中にはまだ課題は残りますが、正確なアプローチの滑りから繰り出すテイクオフで優勝することができました!

 

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中学生女子の部で優勝した岩崎里胡選手と、同点2位の齋藤優選手

岩崎選手も空中に課題は残りますが、正確な滑りとテイクオフで優勝し、齋藤選手も力強いテイクオフと新たに完全したアプローチの滑りで2位と表彰台に登ることができました!

 

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中学生男子の部では4位に西田蓮太郎選手

滑りでRから空中の上半身のフォームの改善が課題でした。

日曜日は雪印メグミルク杯ジュニアサマージャンプ大会が行われました。

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小学生4年生以下の部に連日の優勝した山太選手

景品たくさんありがとうございます?

 

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小学生5・6年生の部に入賞した5位の長谷川琉已選手と、6位の菊池楼紗選手

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4連勝中の岩崎選手と昨日から好調を維持の齋藤選手

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それぞれ前日の大会の課題を克服し成果が実りました✌️

 

最近ですが、体の使い方で4つの力に分けて選手に伝えています。
力というよりかは力の入れ方による、動きの修正。

上半身の前と後ろ、

下半身の前と後ろ。
もちろん上半身でも大きく分けて胸から上下に半分に切った前後もありますが、細かいと私が混乱するので(笑)、今は上半身と下半身の前後で使い分けるようにしました。その他それができている選手や理解してきた選手は先ほど伝えたように上半身や下半身の上下区切った前後を伝えていきます。
言葉で伝えるには簡単ですが、臀部や大腿になると上下や前後では伝えきれないので、今は自分のために簡単に?
シミュレーションでは…

私たちは平日のサマージャンプ練習がほとんどできないので、シミュレーションをよく行います。
キャッチする手が飛ぶ選手の骨盤のどの部分に触れるかにもよりますが、骨盤の出っ張りがキャッチする手の平のちょっと下(前腕の延長線上)にしっかり安定して乗っているのを前提とします。

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骨盤を上から眺めた図

ウエイトを行ったことのある方だとわかりやすいかと思います。
ベンチプレスで手のひらをパーの状態で相手の骨盤を触ると言ったイメージでしょうか。

 

シミュレーションの理想として…

ここではテイクオフした瞬間の動きは今度お話をしたいと思います。
テイクオフ後、空中に飛び出し空中の形が完成する前の段階で上半身の角度が前に倒れ、下半身の角度が水平に徐々になればいいと私は思っております笑

徐々に前傾し姿勢の角度が変わるスピードは、理想なテイクオフ(ここでは説明を省きます)できた場合、スキーのトップが上がるタイミングと体が前傾するタイミング(上半身の角度が前に倒れ、下半身の角度が水平に徐々に移行する)がマッチすることが理想と思っております!

 

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写真上のように上半身の後ろ(胸椎や腰椎が反り上がる)に過度に力が入ってしまうと体が起こされ、更に下半身の前(大腰筋)に過度に力が入ったり臀部の意識が全くなく大腿四頭筋のみの意識が強くなってしまうと足がぶら下がる動作になり体の中心の骨盤(臀部の黄色い線)が水平になってしまい、結果水平方向に進むのに対し風の抵抗になってしまいます。わかりますか?この説明で?

 

ちょっと休憩☕️

 

んで、

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この写真ですと、斜め上に気をつけ!をする姿勢となり、上半身の角度でこれも抵抗になってしまう。
特に「気をつけ!」をする姿勢は腰が前にも出てしまう原因となり、よく空中中盤でスキーが下がってしまい膝を曲げてスキーを引き付けたり、腕をぐるぐるまわし、まだ飛べる高さなのにジャンプを止めて着地する選手に多く見られる姿勢です。そうとも限らない場合もありますが…

 

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この姿勢はくの字が強くなる前屈した姿勢です。
少し向上した初心者や幼い選手が前方方向に体を投げ出すときに行う姿勢です。

自分はこれを「前傾ではなく前屈しているよ!」と伝えています。

「前屈」は体が強く屈曲し腰の下に足がある。
「前傾」は腰の斜め下に自分の足があり斜め前方向に体が若干伸びている。
中には前傾しろ!とコーチに言われて前屈している選手も多いですね?
ちょっとテイクオフの話にもなりますが、要は膝が戻りスリップしているフォームです。
葛西監督は小林選手にスリップしないよう伝えていたそうです!
膝が最後に伸びる直前まで角度を保つことが幼い選手には特に大切です。これは私の見解ですが、そうすることによって飛ぶ方向が定まり、力を効率よく発揮します。テイクオフのことをちょっと伝えてしまいましたが…
今回はテイクオフ後のお話ですのでお話を戻します。

 

ジャンプも一瞬ですが、色々な局面があるんですよね!

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こういった重心移行する姿勢が目指す形です!
これが徐々に重心いこうすることが理想ですが、急激に変わってしまうと飛ばないどころか、転倒するジャンプになってしまいます。

我がチームで「ぺろんちょした?」という話をすることがあります。

スキーが上がるタイミングより、このように図のような体の動きの方が一気に起こると「スキーと体が一気にぶつかる」(これは私の言い方です)、その後ぶつかった衝撃と体でスキーを押す動きが、スキーを急激に下げ、よってバランスを崩してしまい転倒することがあります。

もし機会があればシミュレーションでも行ってみてください!
飛んだ瞬間一気に足を振り上げ前傾すると前周りのモーメントが強くなり飛んでいる選手が空中を保つことができなくなります?

 

逆に図1のような動きが強いとスキーが一気に起き上がり、進行方向に対しパラシュートを広げるような形となり距離が伸びません

 

ですから、説明の序盤でもお伝えしましたとおり、理想のテイクオフをしたとして、その後スキーのトップが上がるタイミングと体が前傾するタイミングがマッチすることが理想と考えております。

 

理想のテイクオフ後の動きを行うためにも上半身&下半身の前後の使い方の理解と動きが重要かと思います。かなりざっくりですが?

『スキージャンプ』という名前の競技ですので、先ずは『スキー』に上手に乗らなければなりません。

テイクオフ後のお話をしましたが、テイクオフの瞬間とアプローチ姿勢とポジションについて、順番が前後しますが、お話しできればと思っています。

皆様の理想は何ですか?
私はこんな教え方ですよ!とか、ここはどうなんですか?などなど…

おい竹本!そんな教え方じゃダメだぞ?←真摯に受け止めます?
是非コメントいただければと嬉しいです!

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